相続

故人の思いを、争いで終わらせない。

相続は、法律だけでなく感情の整理でもあります。
当事務所では、まず被相続人への想いを丁寧に伺い、残された方の立場や気持ちを理解することから始めます。
そのうえで、不動産・預貯金・株式など財産の特徴を踏まえ、どの財産をどのように残すのが最も意味があるのかを一緒に考えます。
感情を軽視せず、しかし理屈だけにも偏らず、冷静な法的整理と人としての納得を両立する──それが私たちの相続対応の基本姿勢です。

感情と理屈を両立した整理力

想いを丁寧に聴く姿勢

対面も厭わない粘り強い交渉

被相続人である母親の遺産をめぐり、兄弟間で対立していたケース。
兄は介護を長年担ってきたことから「自分の取り分を多くしてほしい」と主張し、弟は「公平に分けるべき」と譲らず感情的な衝突に発展していました。
私たちは弟様からのご依頼でしたが、兄の感情も丁寧に聞き取り、弟様の利益を最大化するために、グループLINEなども活用しながら柔軟な連絡体制を構築。
交渉が最も行いやすい対面での協議も重ね、双方の理解が深まる形で遺産分割協議を成立させました。


相続では、金額だけでなく「気持ちの整理」が同じくらい重要です。
感情を無視せず、しかし法律論に偏らず、両方を見据えることで初めて合意に至ります。
本件では、対面の面談のほか、グループLINEも活用して「話す場」を設けたことで迅速な調整と、必要な場面での直接対話を使い分けることで、信頼関係を崩さずに冷静な解決を導くことができました。
相手を“説得” ではなく“理解” する姿勢が、結果的に依頼者様である弟様の利益の最大化と最短の解決につながりました。

被相続人の父親は会社経営者であり、長年連れ添った妻と子のほかに、前妻との間にも子がいることが死後に戸籍で判明しました。
さらに、その子には「お前には何もしてやれなかったから」として数千万円を生前贈与していたことも発覚。
多額の生前贈与で遺留分侵害も疑われる状況でしたが、その子は「自分は苦労した」と強く反発し、依頼者側も「父が悲しむのでは」と調停を避けたい意向でした。


感情が深く絡む相続では、「正しさ」を主張するだけでは解決しません。
当事務所では、弁護士2名体制で双方の想いを丁寧に聴き取り、対立を煽らずに事実と感情の両面から整理しました。
直接面会を重ねる中で、相手方にもこちらの立場や苦労を理解してもらい、結果として遺留分侵害を認めてもらい、その精算を含め、法定相続分に近い形での解決を実現。
「争いではなく理解で終わる相続」を実現した事例です。

資産家の父の相続について、3人きょうだいの末っ子である妹様からのご相談でした。
父の遺言では、父や兄が懇意にしていた銀行担当者の助言を受けていたこともあり、2人の兄には価値の高い土地、妹には山林など使い道のない不動産が割り当てられており、評価額ベースの算定では到底納得できない内容でした。
妹は「自分だけ軽んじられた」と強い不満を抱き、兄たちへの怒りもにじませていました。


まずは「軽んじられたかどうかは今や真実は分かりませんが、そう感じるお気持ちはよく分かります」とお伝えし、感情を丁寧に受け止めました。
そうして冷静さを取り戻していただいた上で、兄たち本人や代理人弁護士との面談を実現。
話し合いを重ねるうちに、兄たち自身は遺産分割において妹を不利に扱う意図はなく、代理人弁護士の理屈が交渉を硬直化させていたことが判明しました。
最終的には、使わない土地を処分して流動資産を確保し、その一部を妹に多めに分配する形で合意。
感情を否定せずに受け止め、事実を丁寧に整理したことで、“話せばわかる” という原点に立ち返ることができた事例といえます。



病気や怪我、施設入所など変化が生じた時こそ、
“円満な相続” の準備を。

生活の変化をきっかけに「そろそろ相続のことを」と感じた時期こそ、相談のタイミングです。
相続のご相談で「早すぎる」はありません。
遺言の作成だけでなく信託まで視野に入れ、「何をどう残したいか」を整理し、感情と法的側面の両面から準備を進めます。



心の整理がついた今こそ、
現実の整理を始めましょう。

葬儀・法要が終わり落ち着いた頃に、遺産の話をどう始めるか不安を感じる方が多くいます。
感情の整理と事実確認を並行して行い、被相続人の想いを尊重しながら財産の状況を可視化します。



主張がぶつかるときこそ、
感情と理屈を整理する。

相続では感情のすれ違いが法的対立に発展しがちです。
弁護士2人体制で感情と主張を丁寧に整理し、対話の糸口を見つけながら冷静な着地点を導きます。



「知らなかったこと」が
見つかった時こそ、冷静に。

相続後に遺留分侵害や預金使い込みが判明した場合も、まず法的整理が重要です。
感情を尊重しつつ、証拠収集・協議書の見直しなど段階的にご説明します。



初回相談:60分 1万円(税抜)



状況、相続人の人数、相続財産の内容等により異なります。
遺産分割協議の場合、着手金30万円~(税抜)、別途報酬金 が目安です。
ご依頼前に必ず見積りを提示し、ご納得いただいたうえで進めます。



遺産分割協議などの進行に合わせて、弁護士費用を分割で積立て可能です。
費用負担の見通しを立てながら、安心してご依頼いただけます。